
Sony・TSMC、熊本・合志に画像センサー合弁——「ファウンドリの街」が「センサーの街」へ書き換わる
「Sony、画像センサー製造をTSMCと合弁化」——5月8日のニュースを「製造委託の話」と読むと、本筋を取り違える。Sonyが過半・支配権を握る合弁である以上、これは製造をTSMCに渡す話ではない。世界シェア5割のセンサー設計者が、初めて他...
May 29, 2026

NVIDIA、台湾に年1500億ドル——「AI時代の本拠地」が再定義された日
「Taiwan is booming」——ジェンスン・ファンが5月27日の台北で放った一言の裏で、NVIDIAは台湾への年間投資額を5年前の10倍に引き上げていた。額面は「AI拠点拡張」だが、実態は本社移転に近い構造変化だ。米国カリフォルニ...
May 28, 2026

TSMCアリゾナが初年度で5億ドル黒字、JASMも初の四半期黒字——海外拠点はもう「保険」ではない
TSMCのアリゾナFab 1が2025年通年でNT$16.14億(約5.14億ドル)の黒字を計上し、2026年Q1単独でその通年実績をすでに上回った。同四半期、熊本のJASMも量産開始後初の四半期黒字に転じた。アリゾナFab 2は2nmへと...
May 26, 2026

AppleがIntelに一部チップ製造を委託——TSMC独占時代に走った最初の亀裂
AppleとIntelが、Apple向けチップの一部をIntelファウンドリで製造する暫定合意に達した。これを「Intel復活」のニュースとして読むと、本質を取り違える。Appleが10年以上守り続けてきた『最先端はTSMC一択』という鉄則...
May 25, 2026

三井不動産が熊本・合志に31haの産業用地を造成——TSMC 3nmを支える「クラスター」が動き出した
三井不動産が熊本県合志市の竹迫地区で約31haの産業用地「熊本サイエンスパーク(仮称)」の造成に着手した。2026年5月の着工は、TSMCの工場一棟が増えるという話ではない。最先端ロジック半導体を量産するために必要な「面」——装置・材料・物...
May 22, 2026

半導体市場2030年1.5兆ドル、その55%がAI・HPC——「全方位の好況」ではない数字を読み解く
TSMCのC.C.魏会長は、半導体市場が2030年に1.5兆ドル規模へ達すると予測した。だが、この数字を「業界全体が1.5倍に伸びる」と読むと、判断を誤る。同じ予測の内訳を開くと、成長のおよそ55%がAIとHPC(高性能コンピューティング)...
May 21, 2026

TSMC熊本第2工場、3nm導入が確定——「成熟プロセスの拠点」だった熊本が最先端の前線に変わる
「TSMC熊本第2工場、3nmプロセスを導入」——この一行を、第1工場の延長線上にある増設ニュースとして読むと、本質を見落とす。第1工場が担うのは28/22nm・16/12nmという成熟プロセスだった。第2工場に3nmが入るということは、熊...
May 20, 2026

JASM熊本第1工場、量産2年で初の黒字——Q1 2026純利益4.78億円が示す3つのシグナル
「JASM、量産開始から約2年で初の黒字」——2026年5月の台湾各紙の見出しはこの一行だった。だが、第1四半期に約4.78億円の純利益という数字を額面通りに受け取ると、この発表の本当の意味を見落とす。これは単なる業績反転ではなく、熊本第2...
May 18, 2026

Foxconn営業利益+63%、AIサーバーが売上の50%——iPhone組立会社がNVIDIA組立会社へ変わる供給網再編
Foxconn 2026年第1四半期、営業利益が前年同期比+63%、AIサーバーが売上の50%を占めるという数字が出た。同時期にNVIDIAはBlackwell(GB200/GB300)の出荷を本格化し、TSMCのCoWoS先進パッケージは...
May 15, 2026

TSMC、A13でも「約4億ドルの装置」を見送る──ハイNA EUV延期と、ASMLの静かな路線変更を読み解く
「TSMC、A13世代でもハイNA EUVは使わない」──2026年4月のテクノロジーシンポジウムでの一言は、それだけ見れば技術選択の話に過ぎない。だが、1台およそ4億ドルという装置の導入を1.3nm級ノードまで先送りするこの判断の裏には、...
May 12, 2026

ソニー×TSMC、次世代イメージセンサー合弁へ──熊本・合志に開発・量産ライン、その本当の狙い
「ソニーとTSMC、次世代イメージセンサーの合弁会社設立で基本合意」——2026年5月8日のリリースはこの一行で語られた。だが、ソニーが過半を握る「コントロール株主」になる構図と、量産拠点が熊本県合志市である事実を重ねると、これは単なる協業...
May 11, 2026

Apple、TSMC一強体制の見直しに着手──Intel 18A・Samsung SF2Pを「次の選択肢」として再評価する内部議論の意味
「Apple Silicon = TSMC独占」──過去5年、業界の常識はこの一行に収まっていた。だが2026年5月、AppleInsiderとBloombergが続けて報じたのは、Apple内部でIntel 18AとSamsung SF2...
May 8, 2026

Samsung SF2P 70%歩留まり到達 × Taylor工場93%完成──「Samsung不振」という通説が崩れる瞬間
「Samsung Foundryは2nm世代でも遅れている」──ここ数年、業界の通説はそうだった。だが2026年4月のデータは、その前提を静かに崩しつつある。SF2P(2nm GAA)の歩留まりが70%に到達し、テキサス・Taylor工場は...
Apr 30, 2026

NVIDIA・AMDの中国向け輸出ライセンスが詰まる本当の理由──BIS人員2割流出が招いた行政ボトルネック
「米中輸出規制の強化でNVIDIA H20とAMD MIシリーズの中国向け出荷が滞っている」──そう報じられているが、額面通りに受け取ると見逃すものがある。本当のボトルネックは「政策の厳格化」ではなく、ライセンスを審査する米商務省産業安全保...
Apr 29, 2026

東京ビッグサイトで出会った台湾 — 熊本・台湾・韓国を結ぶ東アジア半導体ブリッジへの確信
東京ビッグサイトの会場を歩き終えて、確信に近い感覚がひとつ残った。「熊本・台湾・韓国を結ぶ東アジア半導体ブリッジは、もう抽象的な構想ではない」——SusHi Tech Tokyo 2026の現場で、私たちはその胎動を肌で感じた。 東京ビッグ...
Apr 27, 2026

Intel 18A、HVM突入で歩留まり65〜75%——Panther Lake出荷とMS AIサーバー150億ドル受注残が示す『ファウンドリ復帰』の現実味
Intel 18Aがついに量産(HVM)に入った。社内の歩留まりは65〜75%と報じられ、TSMC N2(2nm)の約80%には届かないが、Panther Lakeはすでに出荷が始まり、Microsoftが絡むAIサーバー案件で150億ドル...
Apr 20, 2026

NVIDIA Rubin ロードマップ更新 — Blackwell Ultra(B300)出荷ピークとRubinサンプル前倒しの裏で、CoWoS-L供給網が2027年まで「静かに詰まる」
「NVIDIA、GTC Spring 2026でRubinのサンプル出荷スケジュールを前倒しし、同時にBlackwell Ultra(B300)の出荷量が第2四半期にピークを迎える」——ヘッドラインはこの2行で要約できる。だが、この発表を額...
Apr 20, 2026

TSMC Q1 2026決算、売上$35.9B・純益+58% — HPC比率61%と通期+30%上方修正が告げる「AI単一需要」構造への不可逆な転換
「TSMC Q1 2026、売上$35.9B、純益+58% YoY、通期ガイダンスを+30%へ上方修正」——2026年4月16日の決算速報は、数字だけ見れば「AIブームで好決算」の一行に収まる。だが、この発表を額面通りに受け取ると、3つの構...
Apr 17, 2026

TSMC N2量産開始と月14万枚の正体——「AIがAppleを押し退けた」2nm時代の本当の意味
TSMCがN2(2nm)プロセスの量産を静かに開始した。だが、この発表の本当のポイントは「GAA初採用」ではない。月14万枚という生産目標、すでに確保した15社の顧客、そしてQ3 2026にN2の売上が3nm・5nmを追い抜くという見通し—...
Apr 13, 2026

TSMC アリゾナ「12ファブ」— 熊本とフェニックス、二つの都市が描く脱・台湾の設計図
4月2日、Digitimesが報じた数字は、業界のスケール感覚を一変させた。TSMCがアリゾナに 12のファブ、4つの先端パッケージング施設、少なくとも1つのR&Dセンター を建設する方向で検討しているという。わずか1年前、「6ファブ」が計...
Apr 6, 2026

TSMC熊本Fab 2「3nm承認」— "成熟ノード工場"が一夜にして最先端拠点に変わった理由
2024年2月、JASM第1工場が稼働を開始したとき、業界の評価は明確だった。「6〜12nmの成熟プロセス。最先端とは程遠い工場」。それから2年。2026年4月1日、台湾政府がTSMC熊本Fab 2に3nmプロセスの配置を正式に承認した。月...
Apr 3, 2026

Rapidus 1nm —「6か月」が意味するもの
3月30日、TrendForceが報じた一つの数字が、半導体業界の空気を変えた。 Rapidusが1nmノードの開発を加速し、TSMCとの技術ギャップを わずか6か月 に縮めることを目指しているという。2nmの量産開始は2027年、その先の...
Apr 2, 2026

Intel 18A —「最後の切り札」が今日、出荷された
3月31日、Intel Core Ultra Series 3搭載の商用PCが出荷を開始した。Dellが最初のOEMパートナーだ。搭載されたプロセスは Intel 18A ——Intelが2年以上にわたって「ファウンドリ復活の鍵」と語ってき...
Mar 31, 2026

Arm AGI CPU —「設計図だけ売る会社」が35年ぶりにチップを作った理由
3月24日、Armがサンフランシスコで自社35年の歴史上初となる物理チップを公開した。「AGI CPU」と名付けられたこのプロセッサは、136基のNeoverse V3コアをTSMC 3nmプロセスに搭載。オールコア3.2GHz、ブースト3...
Mar 30, 2026

Musk「世界最大の半導体工場を建てる」— Terafabの$200億は本気か、ブラフか
「世界最大のチップ製造施設を建設する」——3月21日、Elon MuskがTerafabプロジェクトを発表した。月産100万枚、最終的には2nm。投資額は$200〜250億。多くのメディアは「また大風呂敷か」と片づけた。だが、この発表を笑い...
Mar 23, 2026

NVIDIA GTC「1兆ドル」の裏側 — Jensen Huangのショーが隠した3つの地殻変動
「1 trillion dollars」——3月16日、Jensen HuangがGTC 2026の壇上で放ったこの数字を、多くのメディアは「AIの勢い」という文脈で報じた。だが、この数字を額面通りに受け取ると、半導体産業で今まさに起きてい...
Mar 18, 2026

Google TPU「25%削減」の理由 —— チップは作れるのに「組み立て」られない時代
Googleが2026年のTPU生産目標を400万個から300万個に引き下げた。25%の削減だ。 設計能力が足りないわけではない。TSMCのウェーハ生産キャパが不足しているわけでもない。問題はまったく別のところにあった。チップを作る工程では...
Mar 12, 2026

JASM熊本第2工場、3nm確定 —「バックアップ」から「戦略拠点」へ
2026年2月、TSMCは熊本JASM第2工場の製造プロセスを、当初計画の6/7nmから3nmへ大幅に格上げすると発表した。総投資額170億ドル(約2.6兆円)。日本国内初の3nm生産拠点が誕生する瞬間だ。 この決定を単なる「工場アップグレ...
Mar 5, 2026

TSMCが「限界」を告げた —— 容量飽和の裏で、熊本ファブの意味が変わり始めている
TSMCが主要顧客に最先端ノードの容量制限を通告した——この一報を、単なる「需給逼迫」と読むと、3つのシグナルを見落とす。38%成長でも供給が追いつかない構造変化。「作れない」のではなく「選別」が始まった事実。そして、熊本3nmファブが「バ...
Mar 4, 2026

日本半導体の「ツートラック戦略」── 熊本3nm × 北海道2nm、5兆円の逆転シナリオ
2026年2月、日本の半導体業界に二つのビッグニュースがほぼ同時に飛び込んできた。 2月5日、TSMC CEOのC.C. Wei氏が東京で高市早苗総理と会談した直後、熊本第2工場のプロセスノードを6nmから 3nmへ大幅に格上げ すると発表...
Feb 23, 2026

Samsungの「三枚カード」── HBM4初出荷・米国2nm・ターンキー戦略が描く、TSMC独占への挑戦状
2026年2月、Samsungから3つのニュースが同時に飛び出した 2月2日、Samsung Electronicsがテキサス州テイラーの新工場で2nmチップのリスク生産を開始した。2月12日、業界に先駆けてHBM4メモリの商用出荷を発表し...
Feb 22, 2026

NVIDIAがAppleを抜いた日 ── TSMC「最大顧客交代」が意味する半導体サプライチェーンの地殻変動
Jensen Huangの宣言 ── 15年ぶりの王座交代 2026年1月、NVIDIAのジェンスン・ファンCEOがポッドキャストで静かに、しかし決定的な事実を認めた。 「NVIDIAは今、TSMCの最大の顧客です」 — Jensen Hu...
Feb 21, 2026

半導体関税のデジャヴ——1986年の日米協定と2026年トランプ関税、歴史は繰り返すのか
「関税で半導体を守れる」——40年前にも聞いた台詞 2026年1月14日、トランプ大統領は通商拡大法232条を発動し、先端AI半導体に25%の関税を課した。しかし、この筋書き——どこかで見覚えがないだろうか。 40年前の1986年、レーガン...
Feb 12, 2026

TSMC熊本第2工場、3ナノ生産へ転換 — AI需要急増が変えた日本半導体戦略
AI時代の転換点 — 熊本が世界の3ナノ生産拠点に 2026年2月5日、TSMCの魏哲家(C.C. Wei)CEOが高市早苗首相を訪問し、熊本第2工場(JASM Fab 2)の製造プロセスを当初計画の6ナノから 3ナノへ転換 すると発表した...
Feb 9, 2026

日本半導体ルネサンス——TSMC 3nm+Rapidus 2nm、二軸戦略の現在地
1980年代後半、世界の半導体売上トップ10のうち6社が日本企業だった。グローバルシェアは50%に達していた。しかし、日米半導体協定(1986年)、ファウンドリモデルへの移行、そして数十年にわたる過少投資が重なり、日本のシェアは2022年時...
Feb 8, 2026

TSMC熊本第2工場、3nm転換の衝撃:なぜ今、日本でAI半導体なのか
(Image credit: Qualcomm) 2026年2月5日、TSMCの魏哲家(C.C. Wei)会長兼CEOが首相官邸を訪れ、高市早苗首相に重大な発表を行った。熊本県に建設中の第2工場で、当初計画の6nmではなく、 3nmプロセス...
Feb 6, 2026

TSMC熊本第2工場の建設延期報道——中小製造業の準備課題とは
7月上旬、米ウォールストリート・ジャーナル紙がTSMC熊本第2工場の建設延期を報じた。正式発表ではないものの、半導体サプライチェーンに関わる企業にとって見過ごせないニュースだ。 延期の背景 報道によると、延期の主な要因は3つある。 1つ目は...
Feb 5, 2026

熊本半導体クラスター2026:製造業が知るべき5つの変化と対応策
核心ポイント 熊本県が日本最大の半導体製造拠点として急成長する中、地域の製造業は大きな転換点を迎えている。 TSMC子会社JASMの進出により、品質基準、人材要件、デジタル化レベルのすべてにおいて、従来とは異なる水準が求められるようになった...
Feb 1, 2026